はり治療していると不思議なことがあります。例えば肩のこりを治すために肩に針をしていると腕のところに重だるさを感じる場合があります。
この現象は肩に針をしたことにより肩をこらしていた原因の一部が腕に移動するのです。この現象が出てきたら肩のはり治療をやめて腕の重だるさをとることに移ります。どうするかというとその重だるさををその末端である手先からからだの外に取り出すのです。具体的には末端に近いしかるべきツボに針をして取り出します。
肘や膝からの末端には重要なツボが沢山あります。手足のツボを使って体幹部の悪いものを引き出したり体幹部の悪いものを治したりできます。漢方薬では身体の中の悪いものを出すために吐かせたり大小便でださせたり汗をかかしたりします。針も同じようなところがあります。漢方でははり治療、漢方薬、養生が三大治療ですからね。